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平成29年度 2017年ISOE ATC放射線防護のためのベンチマーク 2017年10月
(舞鶴 日本)
2017年10月25日〜27日にかけて、京都府舞鶴市および福井県で「2017年ISOE ATC放射線防護のためのベンチマーク」を開催した。このベンチマークは、これまで開催されてきた「ISOEアジアALARAシンポジウム」に替わる行事として今年度初めて開催されるものであり、国内および韓国の電力事業者および規制機関等から27名が参加した。ベンチマーク2日目の10月26日には高浜発電所を視察し、3日目の10月27日には原子力発電訓練センターと美浜原子力緊急事態支援センターを訪問した。
ベンチマークの初日には、4つの発表が行われた。初めに原安協の本庄氏よりALARA自己診断ガイドについての発表があり、その後、関西電力放射線管理グループの高木マネージャーより「関西電力の放射線防護計画の概要」、関西電力放射線管理課の福田放射線班長より「被ばく低減WGの活動状況について」、および手塚ATCセンター長(原安協)より「IAEA安全基準緊急時のための準備と対応」の発表が行われた。また、グループに分かれて、ALARA自己診断ガイドを使用した議論・発表を実施し、活発な意見交換が行われた。

2017年10月26日は、高浜発電所への視察が行われた。参加者は関西電力の高木マネージャーならびに福田放射線班長より、同発電所の緊急時対応等に関する説明を受け、その後2班に分かれて高浜発電所の視察を実施した。その際には、作業服、手袋、靴下、ヘルメットおよびAPD(警報付きポケット線量計)を装着して放射線管理区域内に入った。関西電力の放射線管理部門の担当者が同行し、その場での参加者からの質問に対応した。視察を通じて参加者から多くの質問があり、関西電力のスタッフがそれらに丁寧に応じた。また、視察の後はグループに分かれて、良好事例や推奨事例について議論を行い、それぞれ紹介した。

2017年10月27日には、原子力発電訓練センター、美浜原子力緊急事態支援センターへ訪問した。原子力発電訓練センターでは、実際の研修で使用する設備や訓練の様子を見学した。美浜原子力緊急事態支援センターでは、緊急時に使用するロボットや重機、ドローン等を見学し、ロボットや重機のデモを見せて貰った。
参加者は、今回の視察内容に大いに関心を抱き、その結果に十分に満足していた。
発表内容
25日
タイトル 発表者 発表資料
ALARA自己診断ガイド ATC, 日本
本庄 浩司氏
日本語 韓国語
関西電力の放射線防護計画の概要 関西電力, 日本
高木 正茂氏
日本語 韓国語
高浜 被ばく低減WG検討結果報告 関西電力, 日本
福田 直規氏
日本語 韓国語
IAEA安全基準緊急時のための準備と対応 ATC, 日本
手塚 広子氏
日本語 韓国語

26日
タイトル 発表者 発表資料
高浜安全対策説明資料 ハード対策 関西電力, 日本
高木 正茂氏
日本語 韓国語
高浜3・4号機   重大事故等対処内容 (放射線管理) 関西電力, 日本
福田 直規氏
日本語 韓国語