福島第一原子力発電所事故に係わる関連情報
事故収束・廃炉に向けて
東京電力のロードマップ

福島第一原子力発電所の事故に関して、東京電力は2011年4月にロードマップを発表した。

図1:福島第一原子力発電所(地震および津波発生後)
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基本方針

東京電力は、原子炉および使用済燃料プールの安定的な冷却状態を確立し、放射性物質の放出を抑制することで、避難住民の帰宅を実現させ、全国民が安心して生活できるように全力で取り組む。

目標
【ステップ1】放射線量が着実に減少していること達成時期:3ヵ月程度→【ステップ2】放射性物質の放出が制御され、放射線量が大幅におさえられていること達成時期:ステップ1達成後3〜6ヵ月
当面の取組み

5つの課題ごとに目標を設定して、諸対策が同時並行的に進められる。

1) 原子炉の冷却
2) 使用済み燃料プールの冷却
3) 大気・土壌での放射性物質の抑制
4) 放射性物質で汚染された水(滞留水)の閉じ込め、保管、処理、再利用
5) 避難指示・計画的避難・緊急時避難準備区域の放射線量の測定、低減、公表
ステップ1、ステップ2の完了

・ 原子力災害対策本部は、2011年7月に、ステップ1の目標である「安定的な冷却」に到達し、放射線量が着実に減少傾向となっていると判断し、ステップ1の目標の達成を確認した。(進捗状況のポイント)

・ また、2011年12月16日には、ステップ2の目標である「冷温停止状態」が達成されたとして、ステップ2の完了が報告された。(ステップ2完了のポイント)

1〜4号機の安定化・廃止措置に向けた取り組み

原子力災害対策本部は、2011年12月21日に「福島第一原子力発電所1〜4号機の廃炉措置等に向けた中長期ロードマップ」を発表した。(中長期ロードマップ(概要版))

<主な目標>

ロードマップでは、廃止措置終了までの期間を3つに区分。
第1期: ステップ2完了後、使用済燃料プール内の燃料取り出し開始までの期間
  (ステップ2完了後2年以内を目標)
第2期: 第1期終了後から燃料デブリ取り出し開始までの期間
  (ステップ2完了後10年以内を目標)
第3期: 第2期終了後から廃止措置終了までの期間
  (ステップ2完了後30〜40年後を目標)

中長期ロードマップの概要

このロードマップは、作業の進捗や発生したトラブル、明確になった課題への対応等を考慮して、2012年7月30日に改訂された。(中長期ロードマップの改訂(概要版))

2012年10月22日には、中長期ロードマップの進捗状況とともに、「中長期ロードマップ進捗状況のポイントについて」)が発表されている。

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